孤独な赤ペン
私の職場(工場)には、現場と通路を仕切る透明のカーテンがついています(現場の温度管理のため)。
こんな感じで。分かりにくいのは私の絵が下手くそなだけなのでそこは大目に見てください☆
次の工程が待っている部屋へ製品を持って行った時のこと。
その部屋と私の持ち場は、その仕切りカーテンを必ず通ります。
用を済ませ、さー自分のところに戻るべー……とカーテン方向へ歩いていくと……
カーテンの真ん中あたりに、何か物体が見える。
え!虫!?やだ!
ていうか真冬に虫っているの!?
(12月には赤とんぼいたけど)
恐る恐る近づいてみると……
赤ペンー!!
何で赤ペンがこんなところにいるのか。
なんで薄暗い通路と現場の狭間でカーテンに引っかかっているのか。
そしてお前は誰のものだ……?
私……?
いや、私は赤ペンなんて持ち歩かない。
引き出しの中でコロコロ転がって傷だらけになってる(それはそれで可哀想)
小学生じゃあるまいし、名前何て当然書いてない。
ああ、赤ペン……キミは誰のポケットからやってきたんだ……
広いカーテンのど真ん中で、ポツンと佇む赤ペンが、じわじわと私を笑わせようとしてくる。
この時、私は間違いなく怪しかった。ニヤニヤが止まらないんだもの。
みんな真面目に仕事してるのに、一人でニヤける怪しいヤツ。
このジワジワくる笑いをだれかと共有したくて、最初に視界に入ったI田さんを捕獲。
カーテンに引っかかる赤ペンを見せると、「おお~(笑)誰これー?」と同じようにニヤニヤ。
そこへ通りかかった後輩のセイヤ。
「ああ。これF課長のっすね」
そういってスッとペンを取ってどっか行っちゃった。
セイヤ、あいつ入社当時からタメ口聞いてきたな……。私より13も年下なのに!
なんて心の狭いことは言わないで仲良くしてます。ちょっとおバカだけどいい子なんだよ。力仕事とか助けてくれるし。
そういや、F課長はちょうどカーテンのところですれ違ったの。
すごく姿勢よく、颯爽とカーテンを通り抜けてたけど。
どうやらその時に、袖に付いているペン用のポケットから抜けてしまったみたい。
というか本人、赤ペンが消えたことに気づいてなかった(笑)
課長、よくあちこちに物を置きっぱなしで忘れるけど大丈夫?
私より年下なのに(笑)
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