「楽しく」が大事!小学生のスポーツの指導で大事なこと
あなたのお子さんは、習い事をしていますか?
スポーツでもいいし、習字やそろばんなども定番です。私の子の周りでは、ダンスやバレエ、空手なども結構います。
我が家では10歳の次女が小学3年生の時からスポ少バレーをやっています。
もうすぐ入団して2年。
練習の手伝いや大会のサポートをしてきて、指導に対して考えさせられることも何度かありました。
私は去年、認定指導員という資格を取ったことで、「子供へのスポーツの指導」についてますます深く考えるようになりました。
心も体も成長途中の小学生。
敏感な年ごろになりつつある子供たちの指導について思ったことを、実体験をもとに書いていきたいと思います。
ちなみに、私は残念なくらいの運動音痴です(悲)
練習のお手伝いは、新入団員のパス練習と球拾いくらいしか役に立てません(^_^;)
【目次】
スポーツを始めたばかりの子供に何を求めるのか
これは一昨年、次女が小3でバレーボールスポーツ少年団に入団した年の話です。
入団から4ヶ月経った8月某日、次女を含めた新入団員4人は、隣町にある体育館で開催された講習会に参加しました。
その時に団員以外の参加者として親子で来ていた、同じ地区の市民バレークラブの指導者をしている人をみて、子供のスポーツ指導について思ったことを書いていきます。
「楽しむ」ことが大事。技術うんぬんはまだ先の話
この日行われたのは地元出身のVリーグ選手が指導してくれるイベントで、講習会の終わりには参加した子供たち全員がいくつかのチームに別れてソフトバレーを楽しみました。
このイベントにはスポ少団員でなくても申し込みをすれば参加できて、次女たちと同じ地区からも参加している子が2人いました。その子の親は市のバレーボールクラブの指導をしているIさんという人で、自分の娘にも教えているようでした。
しかしこの人……
めちゃくちゃ嫌われてる(ーー;)
誰一人として、その人を良く言わないくらい嫌われてる。
私はまだあまり関わりが無かったからそうなんだ〜、くらいに聞いてたけど……
ソフトバレーの最中に、納得( ゚ー゚)( 。_。)
自分の娘に対して、「違う、そうじゃないって!」「オーバー(トス)あげろって言ってんじゃん」などなどダメ出しのオンパレード。
レシーブし損ねてボールを落とした時には「あ〜あ……」とため息。
これってどうなの?
見た感じだと、その子はバレーの経験は浅そうなかんじ。
サポーターやら専用シューズは履いていたけど、特別バレーが上手いというわけではなさそうでした。
そんな子に対して、実の子とは言えダメだし連発。
言われた子のほうも、ちょっと戸惑っているようでした。
一方、新入団員の同伴として来ていた監督は正反対の反応。
「まず最初のうちはボールに触れることを楽しんでほしい」
これが監督の考え方でした。
今はできなくて当たり前。ボールにたくさん触れて、慣れることが大事。と監督は言っていました。
私も他のお母さんたちも、監督の考え方に賛成。
子供のやる気を削ぐようなことは、できるだけ言ってほしくなかったのだけど……。
自分の子だけじゃなく、うちの子やほかの新入団員にも口出ししてきた……。
やたらとトスでボールを上げることにこだわる Iさん。
うまくボールをあげることができても、褒めることは一切なかった。
なんで誉めてあげないの?
怒られて伸びる子なんて、ほぼいないと思うよ?
しかもこのIさん、体育館の使用の関係で毎週木曜日の練習にコーチとして来てるんだけど、子供たちからも嫌われてる(^_^;)
練習内容だって今の子供たちのレベルに合ってるものとは思えなくて、練習を見ているお母さんたちからも疑問の声。
たまに高校生にも指導してるらしいのだけど、同じようなメニューをバレーを始めたばかりの小学生にやられてもなあ……と。
それに私、Iさんには次女のことをサラッと2回もディスられてるので、Iさんのことは一生好きになれないしなろうと思わない。
だって、
「○○(次女の名前)は背が低いから、選手としては使ってもらえないな」
「1人で練習してる時あるけど、バレーはチームプレーが大事だからなあ(チームワーク無いって遠まわしに言われてる)」
選手として使うかどうかは、おまえじゃなくて監督がきめるんだよぉぉぉぉ!!
と心の中で何回叫んだことか……。
まだ練習についていくのがやっとな新入団員の時期に、こんなことを言われて……。
Iさんのやるバレーは、「楽しい」要素が欠けていると思いました。本格的にやるのはまだ先でいいのに……。
強豪チームになるとどういった考えのもとに練習をしているかは分からないけど、遊びを交えながらバレーに親しむ、という監督の考え方が私は好きです。
初めてスポーツというものに触れて、楽しくないと感じて辞めてしまったら、せっかくの才能を発揮できずに終わってしまうかもしれないですしね。
体験入団でうまく子供を輪の中にいれるにはどうしたらいいか
二つ目は長男がサッカースポ少の体験入団に行った時のことです。
緊張している子供を、うまく仲間に入れるにはどうしたらいいか。
そう考えさせられた経験でした。
体験に来た親も子も緊張している。すんなりと輪の中に入れる工夫が欲しかった
長男が体験に行った場所は、1年生から3年生までが練習している体育館。
その日体験に来たのは、新1年生になる長男と、現在2年生の男の子の2人だけでした。
私も長男も、知らない人だらけのところにやってきたので緊張。
それを知ってか知らずか、子供たちに指導していたコーチ(2年生のお父さんでした)は、初めこそ「おいで、一緒にやろう」と声を掛けてくれたものの、本格的に練習が始まると一切声を掛けてくれることはありませんでした。
練習メニューは5分間走からスタート。体育館の中を、5分間走り続けます。
え?それを一緒にやれって?
私はいきなりびっくりしました。
だって、保育園の体操教室くらいしか運動する時間がない子供に、2~3年間ずっとやってきた子供たちと同じメニューをやれというんですよ。体格も、日頃の運動量も違いすぎる。
それなのにいきなり5分走ろう、と言われても……。
案の定、長男は1分くらいで離脱してしまいました。
私が「一緒に走っておいで?」と言っても、嫌だと首を振って拒否。
残念だったのはそのあとの対応です。
体験終了の時間まで、一切長男を誘いに来ることはありませんでした。
1時間ひたすら、知らない子たちが練習しているのを見ているだけでした……。
え?これって体験入団だよね?
早々に離脱した長男は、根性無しって見限られたの?
それとも、私のほうから「混ぜてください」とお願いすればよかったの?
長男が嫌がってたから、いずれにしても体験は一瞬で終了。
もう1人遅れてコーチが来たけど、その人も長男のことはスル―。
なんだか悲しくなりました。
本当に新しく団員を入れる気はあるの?と。
次女の所属するバレー部では、監督自ら体験に来た子とボール遊びをしていました。
バレーボールではなく、ボール遊び。
ここにも、監督の「楽しいと思ってほしい」という気持ちが表れていたと思います。
始めのうちは本格的に教えなくてもいいんです。
楽しいと感じてくれたら、またやってみようかな、って思うんです。
長男は、体験入団で「サッカーは面白くない」と感じてしまったようで、やりたいと言わなくなりました。
子供目線で考えることが大切
指導者としては、自分の力でチームにいい成績を!と奮起する人もいるでしょう。
それはそれでいいと思います。
でもそれは、やり方次第でいいほうにも悪い方にも転んでしまう。
「やるのは子供たち」
これを忘れてしまってはいけないと思います。
どうしたらもっと意欲的にスポーツができるのか、楽しんで取り組めるのか。
子供の気持ちを考えることが大前提だと、私は思います。